立ち上がれ、おとうサラリーマン!

ブログ名を変更しました。健全なリピードを開放しながら家族を率い世間の荒波に立ち向かうおとうさんを応援したいと思います!!

部下が辞めたいというのを止めない上司

年間200名。

これ何の数字かというと、私が採用面接などを行う数です。
今でこそ落ち着いていますが、一番忙しい時は週に20件近く面接していました。

その多くの人は入社して、頑張ってくれているんですが、
中には仕事や人間関係に悩んで退職したいと言い出す社員もいます。


立場上、そういった社員の悩みを聞いたり、
場合によっては引き留める役目を求められることも多いのですが、
私の場合は基本的に止めません。


必ずそういった面談の場合は言うことは決まっています。
「もし君が本当に辞めたい、辞めた方が幸せになれる、自分にとってよいと
 心から感じているということなら決して止めないから安心して」と。


これいつも本心でして、いくら相手が辞めさせてはいけない重要な人物で
面談が始まるまでいろいろ思うところがあっても、
この言葉でリセットしてから始めるようにしています。


人事担当の方や上司の方は、一般的には退職者が出ると、
自分の評価が下がると、何とか引き留めようとします。

でもそれってよく考えてください。
逆効果ですよ。

退職希望者の心の声が聞こえてきませんか?
 ①あ、この人自分の立場の為に止めているな、失望。
 ②そこまでじゃなかったけど、引き留められると、引っ込みがつかないな。
 ③そうか、そこまで残ってほしいなら、残ってやってもいいか。条件出そうかな。

どうでしょう。普通は退職。
仮に残ってくれたとしても、会社との信頼関係はなくなってしまいます。

もちろん、その人物のことを思って辞めるべきではないと
本心から言う上司もいるはずです。

でも、私はそれも違うと思うんです。

なぜなら、仮に会社に残ったにしろ、出て行ったにしろ、
本当に幸せにやりがいを感じる人生を生きられるという
保証は誰もできないからです。


全ての選択肢とその先にあることは、
本人しか責任が取れないんですね。

だから、「今は絶対やめるべきではない!」なんて言葉は自己満足だと思います。

もしできることがあるとすれば、その人に落ち着いて考える機会を提供すること。
これが最低限であり、最大限なんじゃないかなと思います。

だから、冒頭の言葉に続けていう言葉も決めているんです。

もし君が本当に辞めたい、辞めた方が幸せになれる、自分にとってよいと
 心から感じているということなら決して止めないから安心して。
 だって
、辞めたからと言って幸せになれる保証なんてないし、
 かといって残ったからと言って、そうなれる保証もない。
 結局自分でその判断の責任をとるしかないからね。
 だから本当に”辞めたい”ということならば、止めないよ。
 そうでないなら、ゆっくり考えた方がいいよ。
 一時的な感情や、勢いとか、喧嘩してとか後味が悪い辞め方は特にね。
 だって、君がいた数年間は嫌な事ばっかりではなかったはずで、
 中には楽しかったことや良かったこともあったはず。
 でも、もし辞める時に後味が悪い辞め方をすると、せっかく君の貴重な
 数年間を費やしたこの期間全体のイメージが悪くなる。
 それって悲しいでしょ。
 だから例えば人間関係とか、もしかしたら私なら解決の手伝いを
 することができるかもしれないから、聞かせてくれる?」


こういう話をすると、とにかく辞めたいとか、辞めることを反対されるのでは?
と身構えている社員に安心感を与えるのか、整理できるのか、冷静に自分の
感じていることを話してくれます。

 

大切なメンバーが辞めることは悲しいですが、
本人にとって本人がよいと思ったことを止めるのは傲慢だと思います。
また、本人が悩んでいることがあるのであれば、それを解決できる可能性は
上司の方が高いはずです(そうでない人は上司になっちゃダメですね)

また、こういった話をすることで、
とにかく辞めるVS止めるという関係から、
「本当にその人にとって良い判断は何か?」を検討する
仲間の関係を改めて作れるような気がします。


多くの場合冷静になると、もう一度頑張ってみるということになります。
しかも信頼関係やその人の課題を共有できた状態でリスタートできるので、
いいことづくめなんですね。

ですので、人事の担当をされている方は、
ぜひ送り出す勇気をもってみてください。

結果も変わってくると思いますし、
あなた自身も自分の行っていることに誇りが持てると思います。

 

もちろん、結果的に退職することになるかもしれません。
が、それは想いを共有できた人が新しいステージに行くという
喜ばしい話ですよね。祝いましょう。

ではでは。